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High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

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一晩経って、あらためてこのアルバムの凄まじさに、頭がぐるぐるしてきた。



個人的な心情を吐露している…と見せかけて人間そのものをあぶり出してしまう竜人くんの音楽。それは1stの頃からずっと変わっていないけれど、今作ではよりいっそう直接的というか、暴き出す、くらいの気概を感じる。ここに生まれた6曲を少しも変えることなく損なうことなく届けるために、一般的な販売方法を放棄したのだ。彼の作り出すものをいつでも出来る限り真っ直ぐ受け止めたいと思っている一人として、彼の才能や作品を守り通してくれるスタッフがきちんと彼の近くにいることが、嬉しいなあと思います。

竜人くんの作品には、あまりにも美しくて衝動的に死にたくなるような曲が、それくらい胸を掻きむしられてどうしたらいいのかわからなくなる曲が、必ず入っている。特に「ぼくはバイセクシャル」のピアノと歌メロの美しさは、これまでの曲の中でも最たるものではないだろうかと思う。

見つからない 見つからない 見つからない 何にも――

ああ、もう、なんなんだろうこのアルバム。どうしたらいいんだ。
この作品と本当の意味で向き合うことになるのは、きっとライブ会場だから、それまで存分にぐるぐるしていることにするよ。ライブを観たら余計にぐるぐるして脳が酸欠起こしそうだけども。