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High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

清竜人@自由学園明日館講堂

清竜人「KIYOSHI RYUJIN TOUR」 2013.2.21 自由学園明日館講堂




セットリストから何からがっつりネタバレしているので、これから行く! という方は何がなんでも見ちゃだめです。行こうか迷っている方は……今すぐチケットとCDを買いに走ってくださいEMI SHOPへ!






【セットリスト】※()内は使用楽器
1.Morning Sun(アコギ1)
2.ヘルプミーヘルプミーヘルプミー(アコギ1)
3.マドモアゼル(アコギ1)
4.風もバラも雪もぼくも(オルガン)
5.あなたにだけは(アコギ2)
6.ワールド(エレキ)
7.痛いよ(ピアノ)
8.ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング(ピアノ)
9.ぼくが死んでしまっても(ピアノ)
—休憩—
10.ぼくはロリータ・コンプレックス(アコギ2)
11.ぼくはバイセクシャル(ピアノ)
12.ぼくのリビドー(オルガン)
13.ぼくとソープランド(アコギ1)
14.ぼくはアルツハイマー(ピアノ)
15.ぼくの家族(ピアノ)

−en.−
16.ラヴ(ピアノ)

  • グランドピアノ、オルガン、アコギ×2、エレキ×1。大きさ、高さの違うスタンドライトが3つくらいあったでしょうか。きゅっとコンパクトにまとまったセッティングとスタンドライトの効果で、竜人くんの部屋に招かれたような、はたまた覗き見しているような、密やかな空間。「途中に休憩を挟みます」というアナウンスの後、18時37分頃開演。
  • ピンク色のジャケットとパンツのセットアップ…あれは何色って言うんだろう、コーラルピンク? 上品でかわいらしい色でした。生地はツィードかなあ。それに白シャツ(クリーム色っぽい)、黒の革靴。ジャケットの右胸のところにパッチワークのポイント、パンツはサルエルっぽく、きれいなシルエット。きっとこのスーツも今回のために仕立てたのだろうな。とってもよくお似合いで。鎖骨のちょっと下あたりまで伸びたパーマがかった髪と口髭で、いよいよ年齢不詳だし国籍不明だなあ…イイネ! と早くもノックアウト寸前のわたし。
  • 『ヘルプミー』久々だったなあ…。*1やっぱり大好きな、特別な曲。
  • 『風もバラも〜』をオルガンで。柔らかいオルガンの音と訥々と語るように歌う竜人くん。風が吹いたら消えてなくなってしまいそうなほど儚げで、危うくて、CDとはぜんぜん違う質感の曲になっていました。
  • ひーーん。ずーっと聴きたかった『あなたにだけは』。「どんなことも あなたに繋げて 僕は少しだけ 幸せになる」
  • ピアノ曲3連続はあかんかった…いろいろとだめだった…。ライブが始まってから少しずつ静かに積もり積もったものが一気に決壊してひたすら泣いていた。だけどほんとうはその場に突っ伏してわんわん泣きたくてたまらなかったよ。そして、やっぱりピアノを弾く竜人はいい!! と強く思う。
  • 「…休憩です」 ほ、本人が言ってくれるんだね(笑)ふふふ、って客席からも笑いが漏れていたよ。
  • デビュー曲からキャリアを順に辿る第一部から、新しい作品をCDと同じ曲順で演奏する第二部へ。観客が自然な流れかつ劇的に『KIYOSHI RYUJIN』という作品に入り込むにはこれ以上ないくらい親切な構成。それにこの作品はこの曲順のままやらなければならないよね、そうだよね。
  • 『ぼくはロリータ・コンプレックス』の歌い出しの瞬間、ハッとする。新しい作品を歌う姿がいちばん、今の竜人くんにぴったりと合っていた。顔や表情や纏っている雰囲気が曲に引っ張られるのかわからないけれど、思い返せば、過去のどのツアーでも彼はいつもそうだった。最新作がいちばん似合う、それはきっと正しいあり方なのだ。
  • 渾身の『ぼくはバイセクシャル』。歌い終わった後、ふう、と大きめに一息。張りつめていたものを緩ませるような、解放させるような。あのピアノを弾きながらあの熱量の歌を歌うというのはやっぱりすごいことだよね…。
  • いちばん印象が、というか手触りと言えばいいのか…が化けたと思ったのは『ぼくのリビドー』。そしてわたしは、ここら辺からいよいよ感情の処理ができなくなる。だっていちばん頭を占めていたのが「もうわけがわからない」だもの。なんだそれ…。この人のただならぬ“只者ではない感”と“何者でもない感”はなんなんだろう…清竜人という完全オリジナルの新しい生命体なのだな……とか、ぐるぐるぐるぐる…。
  • アンコールは決めていなかったのかな(そんなこともないか…)。なんとなくそんな気が。でも最後は『ラヴ』しかないよね。
  • 最後にごく短い挨拶と追加公演のお知らせ。一礼して顔をあげたとき、すごおおおくいい笑顔だったなあ。わたしは竜人くんが自信ありげにも緊張していそうにも照れたようにも見えるなんとも言えない顔で客席を見つめるあの瞬間が大好きで、あの顔を見るだけでライブ前もライブ後も等しく毎回泣きたくなるのだけど、ここ1、2年のそれは群を抜いている。いい男だなあ。いい男になったなあ。
  • 生で観て聴いて、改めて『KIYOSHI RYUJIN』という作品の凄まじさを肌身で感じるし、ライブで過去曲とともに演奏されることで、『PHILOSOPHY』から『KIYOSHI RYUJIN』まですべてがきれいに繋がっていることも実感する。どんな表現方法を選んだとしても、この人の本質は何ひとつ変わっていないのだ。
  • こんなに感情の整理がつかなくて、言い表す言葉が見つからなくて、余韻を引きずるライブ、そう観られるものではないなあ。…なんて冷静になれるわけもなく、なんかもうどうすればいいんだろう…と、ずうっと考えているけど相変わらずぐるぐるしている。ステージに立つ彼の姿や声や楽器の音が今でも鮮明にわあっと押し寄せてきて、だけどなんだか夢の中の出来事みたいで、眩しくて、くらくらする。まだまだ抜け出せそうにありません。あなたはほんとにほんとにほんとにかっこいい人だよ。大好きだよ。

*1:CDJ行ってないからね。調べてみたら最後に聴いたのがWORLDツアーだって言うんだからびっくり。