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High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

「No.9‐不滅の旋律‐」を観ました

STAGE SMAP

https://instagram.com/p/87yBzxyYUj/


スマヲタさん大絶賛の嵐にいてもたってもいられなくなり、2日前にチケットを入手して観て来ました。

す、素晴らしかった……。

吾郎さんのベートーヴェン、ううん、吾郎さんの音楽。そしてカンパニーの音楽。
何もかも本当に素晴らしかった!

キャスト、脚本、演出、照明、音楽…すべてが溶け合ってひとつになって胸に迫ってきて、心が震えます。
人と人は、互いの心が響き合うとき、音楽を奏でているのかもしれないね…。
とか、気を抜くとすぐポエムってしまう……それくらい良かったんですほんとうに。


ああっ、すごいすごいすごい!すごかった! ものすごい舞台を観てしまった!!!!



以下、一応ネタバレということで、これから観劇される方は回れ右でお願いします。










ベートーヴェンの耳が聞こえなくなり始めてからの後半生を描いた、彼と彼を取り巻く人々の群像劇。
史実と創作を織り交ぜながら天才作曲家の苦悩と成功を丁寧に描いていて、そうしてクライマックスの『第九』、「歓喜の歌」の合唱へとなだれ込む、あのカタルシスったらないのです…!!

音楽は人の心を震わせるけれど、人と人とが関わり合うのもまた、音楽が響き合うのに似ている。


このお芝居は、舞台の両袖にピアノが3台あって劇中音楽の大部分をその生演奏が担っているのだけど、2階席からは演奏している様子がはっきりと見えて楽しかった~!
登場人物の喜怒哀楽に寄り添うように3台のピアノが呼応し合って、あれは目にも耳にも贅沢。

それからそれから、照明が!
光の演出がとっっっても美しかったです。
2階席は、舞台に差し込まれる、映し出されるそれらがつぶさに見えて…ああ今のこの画をこのまま切り取って眺めていたいのに、と思う場面がたくさんあったし、画として綺麗なだけじゃなくて、まるで光にまで感情が乗っかっているようで!!
これが白井演出なのか……!! と思って感動しっぱなしでした。


一幕の終わりごろだったかな…うろ覚えすぎるにも程があるのだけど、こんな感じのセリフがあって。

…ピアノはいいな。
弾けば必ず音が出る。バイオリンだってホルンだってそうだ。
きちんと向き合えば、きちんと応えてくれる。


人間は難しい…。

誰にともなくつぶやくように話すその声が、最後の箇所で涙声になるベートーヴェンが、せつなくて、いじらしくて……。

実在した有名すぎるほど有名な人物を演じるのって、観る人それぞれの中に知識やイメージの積み重ねがあるから「こんなのは(自分の知っている)○○じゃない!」なんて言われたりもするわけで、時にリスキーだなあなんて思ったりもするけど、“稲垣吾郎扮するベートーヴェン的な人物”とかじゃなくて、もう、ただただベートーヴェンだった。吾郎さんがベートーヴェンだった。
あれは、あのベートーヴェンは、吾郎さんの心技体すべてが揃って初めて完成するものだよ。
いや、演技ってそもそもそういうものなんだろうけど、吾郎さんが持てるものすべてを役に捧げているのがわかって、それによって、もう舞台上に、スマップの吾郎さんはいないの。そこには、ベートーヴェンが生きているから。
っていう、お芝居の、演劇の嘘を全身で楽しめて、ほんとうに幸せだった…(泣)

とんでもない熱量でベートーヴェンを生き、時に6日間連続でステージに立つ吾郎さん。
休演日には丸一日スマスマの収録をこなす吾郎さん。
料理を作り、歌い、コントをし、中居くんのフリを見逃さず的確にボケてみせる吾郎さんんん!
ハンパない……。
スマップ、まじ、ハンパないよー……。


もう一人のお目当て、片桐仁さん!
胡散臭くてお調子者の発明家メルツェルは、掴みどころがなくてなんだか怪しい。
でもそんな人物も、片桐さんの手にかかるととってもチャーミングで憎めない、愛すべき人になるのです。メルツェルかわいかったなあ^^

このままキャスト全員分語ってもいいんだけど長くなってしまうので、とりあえずやめておきますけど、あーほんとうに皆さん素晴らしかった!!


「諸君、喝采を。喜劇は終わった!」(号泣)