High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

椎名林檎@NHKホール

椎名林檎椎名林檎と彼奴等がゆく 百鬼夜行2015」 2015.11.6 @NHKホール


MANGARAMA*1最高。


Vコン最高お化けからMANGARAMA最高お化けになりました。

いやー…、疲れた。楽しすぎて疲れた。
なにあのセットリスト! 最高だよ~(涙)


この先がっつりネタバレしているので諸々どうぞお気をつけください。

これから行かれる人、たぶんね、何も知らないで行った方が楽しいです。
そりゃそうだろ、と思うだろうけど今回は本当の本当だよ!(笑)




では書きます!








******************










労働者!

とりこし苦労!

Σ!!

警告!!!!

真夜中は純潔!!!!

きらきら武士!!

からの、

華麗なる逆襲~~!!!!!!(卒倒)



はー、すごい……。

ヲタが何かっちゃあ「初期の曲やれよ」ってうるさいから(わたしのことです)、「だったらこれでどうだよ!?」みたいなことなのでしょうか……。
すみませんすみません…ありがとうございました……(合掌)

だってまさか「Σ」とか「警告」とか聴けると思わないじゃん!
「真夜中は純潔」だって聴けると思わないじゃん! 大好きだよ真夜純~~!!


「華麗なる逆襲」はツアー初日にあっという間にネタバレしてしまったからやるってわかってるのに*2、「きらきら武士」からの流れが憎たらしいほど良くて「きゃぁあああ!」って声が出たわ。

「華麗なる逆襲」はスマップと椎名林檎の現在地がきれいに交差した奇跡みたいな曲で、楽曲提供の理想形だと思っていて、演奏もPVもチーム林檎で手がけていてめちゃくちゃかっこいいんですよ。
だからレコーディングメンバーの生演奏をバックにスマップが歌ってるのを見るのがひそかな夢だったんですけど、なんかもう叶ったことにしてもいいかなっていう気持ちになってしまった。レコーディングメンバー、半分くらい揃ってるし(笑)
こんなに早く、それも日本語のままで、カバーしてくれると思わなかったです。
は~~、最高だった~。この曲はほんとうに聴いてて気持ちがいい。


で、「労働者」ですよ!!

とむくん(玉田豊夢さん)がいるなら「労働者」やってよ! でもどうせやらないんでしょ! とまったく期待していなかったから、こんな序盤からこんな大盤振る舞いでわたしは大丈夫だろうか、身が持つんだろうか、と不安になったよ。*3

今回のツアーは、わたくし、いつもと少々意気込みが違うんです。
世界でいちばん好きなドラマー2TOPのおひとりであられるとむくんが、この「労働者」で初めて椎名さんの仕事に参加した2009年から、いつかツアーで叩いてほしいなあと思っていて、その長年の夢がついに叶ったので。

大好きなミュージシャンがこれまた大好きなミュージシャンの作った大好きな曲をめちゃくちゃかっこよく演奏しているのを見て聴けるって、なんて幸せな光景だろうかと思って、ありがたくて泣けたよね。
途中から、とむくんこのツアーに参加してくれてほんとにありがとう~~椎名さんも日本でウン本の指に入る売れっ子ドラマーのスケジュール死ぬ気で押さえてくれてありがとう~~と思って、ますます泣けたよね。
おめでたい頭なのはわかっている! もうおめでたくたっていい!

とむくんはこれから斉藤せっちゃん和義さんのツアーも同時進行で回るわけで、その間にもきっとレコーディングやら他のライブやらがあるのだろうし、元気でがんばってください…怪我とかしませんように。
あー、とむくん。とむくんほんとにありがとう。もうこれを書いてるだけで泣けてくる。

さあ、一段と気持ち悪い感じになってきました。


MCはアンコールの前に一回だけあって、しかもバンドメンバーが日替わりで指名されて喋らされるというなかなかにスリリングな時間なんですけど(笑)、なんとこの日はとむくん担当だったんですよねー。俺得!

進行役はヒイズミさん…じゃなくて、“ズモリさん”。某テレフォンショッキング風に始まります。
ズモリさんはピアノがお上手なのであのジングルも弾いてくれる!

ズモリさん「えー、先週の名越由貴夫さんからのご紹介で、本日はドラムの玉田豊夢さんでーす」
ここで名越さんの某テレフォン風の写真がモニターに映されるという手の込みよう(笑)

急に話を振られて「え!? なんにも聞いてない…!」ってアタフタするとむくんと、お構いなしに「ではお願いしま~す」とか言って進めるズモリさん。

とむくん「ちょ、ええっ、まじでなんにも聞いてないよ……(絶句」
ズモリさん「私も、今、言われたとおりに進めているだけですので…(ニヤニヤ」
とむくん「(ちょっとー!! と言わんばかりにズモリさんを指さす)」

っていうやり取りがもうめちゃくちゃかわいくってさあ! えーん!

そんなとむくんが話してくれたのは、初めて椎名さんのレコーディングに参加したときの話。
まさに「労働者」の話ですよ! 俺得!(二回目)

プロデュースを担当した池ちゃん(レキシ)とベースのヒロさんと3人でプリプロに入ったものの、まったくまとまらなくて完全に煮詰まってしまったそうです。
そこへ椎名さんから「今からそちらに行きます」と連絡があったもんだから、「ヤバイ、こんな状態のものを聴かせるわけにいかない!」となって、男3人で「絶っ対に演奏しないぞ!」と結託し、「いや~今日はお帰りいただいても…ねえ…?」くらいの気持ちだったんだって。ひどい(笑)
で、もちろんそんなわけにはいかずに演奏するんだけど、椎名さんはどうやら気に入ってくれたようで、結果ほんちゃんのレコーディングもいいものが録れてよかった……というような話を、ぽつりぽつり、シドロモドロに(笑)、一生懸命語ってくださいました。

「あれは何年前ですかねえ?」と椎名さんに振るとむくん。
おそらく気づかないフリで、しらーっとしてる椎名さん。

椎名さん「…このまま放っておいたらどうなるかしら、と思って」
「だって……何? この静かな事故(笑)」…静かな事故(笑)わかるけどひどい(笑)

椎名さんがヒイさまに向かって「ズモリさんがちゃんと(相槌打つとか進行するとか)しないからだよ」とか言ってて、完全にとばっちりだったのがおかしかったです。

それで、椎名さんが「ちょっと来てよ」って長岡さんを呼ぶからどこにいるのかと思ったら、ステージのすっごい後ろのすっごい端のほうで体育座りしてた。かわいい。
で、よいしょ、って感じで自分の立ち位置まで来たものの、話に加わらなくて良さそうだと察するとあっさり戻ってってまた体育座りしてた。かわいい。

ええっと、それから、とむくんは椎名さんとの初対面がそのプリプロの日だったから、自分の中で納得のいく演奏や仕上がりではなかったという思いから、椎名さんとのファーストコンタクトはすごく苦い思い出らしいです。とむくんのこういう真面目で律儀なところがわたしはほんとうに大好きなんですよ。

あとはですねー(まだある)、椎名さんは褒め上手で、いいプレイがあるとすごく素直に「いい!」って言ってくれるからつい乗せられちゃう、とのこと。
「何を恐れてそんな……」って苦笑いの椎名さん。


あ、17曲目も一応触れておこうかな? スルーしようかと思ったけど(笑)

椎名さんお着替えタイムの浮雲歌謡ショー。
罪と罰」のあとでコレかいwwってなるし、たぶん笑っていいところだと思うんだけど、ふつうに聴き惚れてしまった。だって歌も演奏も素敵なんだもん!(笑)


他にも「尖った手□」も「とりこし苦労」も「御祭騒ぎ」もすっごく良かったぜんぶ良かったー!
わたしこのセトリめちゃくちゃ好きだな。それにこのツアー、大好きだな。

12月にもう一回行くので、すでに十分すごいことになっている演奏がどこまでとんでもないことになっているのか楽しみです。
あとは、早くも映像で観たい! どこで収録するんだろうね? 気になる。




【セットリスト】
1.凡才肌
2.やさしい哲学
3.いろはにほへと
4.尖った手□
5.労働者
6.走れゎナンバー
7.神様、仏様
8.現実に於て
9.現実を嗤う
10.SG~Superficial Gossip~
11.熱愛発覚中
12.とりこし苦労
13.至上の人生
14.ブラックアウト
15.迷彩
16.罪と罰
17.夢の途中(Vo./浮雲
18.Σ
19.警告
20.マヤカシ優男
21.名うての泥棒猫
22.真夜中は純潔
23.きらきら武士
24.華麗なる逆襲
25.御祭騒ぎ
26.長く短い祭
27.群青日和
28.NIPPON

‐en.‐
29.青春の瞬き

*1:今回のバンド名。

*2:ツイッターで林檎ファンをほぼフォローしていないのでネタバレに遭遇することはないだろうと油断していたら、まさかのスマヲタさん経由で知ってしまって、敵は(敵言うな)こっちにいた!という感じに。

*3:だいたい2曲目が「やさしい哲学」って時点でもう大変な事態なわけ。