High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

アンジュルム コンサートツアー2018春 十人十色+@中野サンプラザ

アンジュルムのコンサートを観に行きました。

 

ブログでは突然のハロプロ話なので、どうしてアンジュルムに興味を持ってコンサートに行くまでに至ったのかというとそれにはまずわたしとハロプロの邂逅から話したくて、そもそもは鞘師里保ちゃん*1に一目ぼれをしてモーニング娘。をお茶の間から応援するようになりました。2013年の夏のことです。この曲とこのMVの鞘師さんに一発で仕留められてしまったのでした。


モーニング娘。 『わがまま 気のまま 愛のジョーク』(Morning Musume。[Selfish,easy going,Jokes of love]) (MV)

 

しかし2015年いっぱいで鞘師さんが卒業してしまったことで、モーニング娘。をどう楽しめばいいのかわからなくなってしまい、どこまで時間を巻き戻せば鞘師さんは卒業を選ばずにいてくれるだろうかと悶々とする始末で、時間が経つにつれどんどん鞘師さんロスをこじらせていきました。メンバー全員に好感を持っていた気でいたけど、鞘師さんを通してしか他のメンバーを見ていなかった自分に気づいてしまった。わたしにとって鞘師さんはモーニング娘。を好きな理由のほとんどすべてだったから、鞘師さんのいないモーニング娘。にそれまでと変わらぬ関心を寄せ続けることができなかった。“純然たる箱推し”ができない性質なのだ。*2

 

そんなときに偶然目にしたのがアンジュルム。(あまり大きな声では言えないけれど)YouTubeに上がっていたメンバー全員で出演したバラエティ番組を見て*3、グループ全体を包む明るさにとても興味を惹かれて、そのままさらにYouTubeでライブ動画を見てあまりのかっこよさにびっくりした。

楽曲の良さ、パフォーマンスのキレの良さ、メンバーのスキルの平均値の高さ、入れ替わり立ち替わり魅力的な子が出てくる個性派集団っぷりに釘付けになった。

そうして、タケちゃんこと竹内朱莉ちゃんの凄さを知る。

バラエティ担当、MC担当なだけじゃなくてとんでもないスキルの持ち主じゃんか!テレビではあんなにかわいらしい声でチャキチャキ喋ってたのに、どこからこのかっこいい声が……しかもかっこいいのバリエーションどんだけ持ってるんだよ!!とびっくりして、まんまと撃ち抜かれてしまった。魅力的すぎる歌声と抜群の歌唱力、どんな時も音にバシッとハマるかっこいいダンス、あと何よりもググッときたのは、竹内朱莉ちゃん、鬼のようにリズム感がありますよね……!?わたしはアイドルの歌は一にリズム、二にリズム*4、とにかくリズム感命みたいなところがあるんだけど、たけちゃんはリズム感に加えてあの声質に歌唱力まで備えているわけで、いやどんだけすごいんだ、まじで。これはもう大変なことだよ。たけちゃんのパフォーマンスを見れば見るほど好きになったし、たけちゃんを中心にアンジュルムのこともどんどん好きになっていった。

その後さらに過去の動画を漁っていたら、ご本人が「見た目やキャラでなめられるのはわかってるから、パフォーマンスでひっくり返そうという意識はしてる」と語っているのを見て、ものすごく痺れて。一見すると天然素材な人のようで、自分のキャラクターを客観視できていてその上でどう戦えばいいかわかっていて、それを完全に実践できてるのってめちゃくちゃかっこよくないですか。なにげにスキル重視型っぽいところが垣間見えるのも興奮する!!

 

それで、これはやっぱりコンサートが観たい、竹内朱莉ちゃんの歌を生で聴きたい、とようやく心を決めたのが、今年の1月だったか2月だったかなあ。

ほんとうは去年の夏頃にはもうそんな気持ちだったのだけど、なかなか踏ん切りがつかなかった。自分のオタクルールとして「推し」の枠は一つと決めていたし、ハロプロの現場に行くのは鞘師さんが復帰するとき、とずっと思っていたのに(激重)、一度現場に行ってしまったらきっとわたしはアンジュルム竹内朱莉ちゃんを推してしまうけど、ほんとうにそれでいいのかな!?と。だけどやっぱり、女の子のアイドルは時が来れば卒業してしまうし、あっという間に目の前からいなくなってしまうこともあるから、掛け持ちとか推し増しとかは一旦忘れていま観たいものを観に行こう、と思って。最終的には開き直りで。今から考えれば、和田彩花さんの卒業になんとか間に合ってよかったなあ!と思う。

 

前置きがとんでもなく長いですね。すいません。ようやくコンサートの話をします。

 

そんなこんなで、一般発売でどうにかチケットを入手し、いざ初めてのアンジュルム、初めてのハロプロ

生で目撃したアンジュルムは、とんでもなくかっこよくて、かわいくて、強くて、眩しかった……。

 

一曲目の「泣けないぜ・・・共感詐欺」のイントロが始まり10人が踊り出した瞬間、(ほ、本物だ…!アンジュルムが動いてる…!)と感動してこの時点でちょっと泣いた。正直、アイドルを見て(本物だ…!)という類の感動を覚えたのはSMAP以来だった。

みんなめちゃくちゃかわいい。美人。スタイルが良すぎる。それにびっくりして曲に乗るのが少し遅れた。背の高い子も低い子も、脚が漫画みたいに長い子もふつうの子も、それぞれにめちゃくちゃかわいい。いや、かわいいなあとは最初から思ってましたよ。だけど実物の破壊力たるや、早くこのかわいさに慣れておかないと、びっくりしてるだけでコンサートが終わってしまうな…と思うくらい。二階席の最後列からでも余裕でわかる造形美。

そして初っ端からフルスロットルでバッキバキに踊る。いや、それもわかってるつもりだったけど、いざ目の当たりにするとその熱量の高さに圧倒されてしまった。なんかもうステージからの圧がすごい。最初のメドレー以降をアッパーな曲で固めて畳み掛けてくるので、客席のボルテージも一曲ごとにビュンビュン上がるし気持ちもいいけど、同時にひえ~こりゃ大変だ、と思った。新曲発売前で連日各地を飛び回り一日中リリースイベントやって、それと並行してこんなクライマックスだらけみたいなコンサートをやってるなんて、彼女たちの体力と精神力はどうなっているんだろう……ひたすら尊敬する。

アンコール1曲目は新曲の「Uraha=Lover」。歌の表現力の高さに生歌の力強さが加わって、切なくて切なくて泣いてしまった。

 

メンバーそれぞれの印象と思ったことなど。

 

かわむー(川村文乃

メドレーのメイン曲でモニターに抜かれたときの輝きが完全にヒロインのそれ。アイドルでも間違いじゃないんだけど、ヒロインですよ、かむちゃんは(伝われ)。ほんとうにこの仕事が好きなんだろうな、一生懸命やってるんだなというのが伝わってきて、自然と肩入れしたくなってしまう。それってヒロインの証だよね。

5月5日は、デビュー決定からちょうど一年だったそう。「少しでもアンジュルムに必要な存在だと思ってもらえていたら、少しでも皆さんの心に川村文乃が残っていたら嬉しい」という謙虚すぎる挨拶に、もうとっくに必要な存在だしちゃんと心に残りまくってるよ~!と伝えたくて、必死にかむちゃん色のペンライトを振る。

 

ふなっき(船木結

ふなっきのポテンシャルすごくない!?カントリー・ガールズをほとんどよく知らないのでアンジュルム加入後のふなちゃんしかわからないけど、歌もダンスももうばっちりアンジュルム仕様じゃないですか…?歌うまいなー。「キソクタダシクウツクシク」は2期&ふなちゃん曲だけど、とにかくふなちゃん!!この曲はふなちゃん!!!!となりました。

 

かっさー(笠原桃奈

かっさ~!美人さん~~!髪を切ってからのかっさーがとても好き。大人っぽくて超似合ってる。歳相応の子供らしさも魅力だけど、ビジュアルから実年齢が読み取れない感じ、そのアンバランスさも、今しか出せない大きな魅力だと思う。歌もダンスもただ今急上昇中です!と言わんばかりのハツラツとしたパフォーマンスが印象に残っている。あんな可能性と伸びしろだらけの子がアンジュルムの最年少メンバーなんだもの。強い!

 

かみこ(上國料萌衣

神の子かみこちゃん!小さくて華奢で顔なんか握りこぶしくらいしかない。顔がほんっとうにかわいい。そんな可憐なビジュアルに反して歌声はスコーン!と伸びて気持ちがいい。愛らしさと力強さを兼ね備えた不思議な声だ。新曲3曲の歌唱が特に良かった。

本編が終わって、最後まで客席を振り返りながら、手を振りながら、パタパタ走ってはける姿がかわいくてかわいくてたまらなかった。守りたい。

 

りかこ(佐々木莉佳子

推しをひたすらガン見するタイプのわたしでも、モニターに映るたびにウッッッと胸をときめかせてしまう子がいるんです、佐々木莉佳子ちゃんっていうんですけど。髪切らないのかな、ワンレンボブのほうが好きなんだけどな、なんて勝手に思っていたけど…訂正します。長めに作った前髪が激しく踊りながら無造作に顔にかかる、それがもう息を飲むような美しさで、あれはやばい、あれは大変だ。表情によっては男性的にも見えて、あのどっちつかずな色気は貴重だと思う。

長い手足をときどき持て余しているようなダイナミックなダンスも最高にかっこいい。りかこちゃんが視界に入ると、ふあああ、ってなる。もしかしたら、ジャニオタに見つかったほうがいいのはかみこちゃんよりりかこちゃんかもしれない。むしろ「りかみこ」セットで??いや、ジャニオタと言わず広く世間に見つかってほしい。

 

むろたん(室田瑞希

ニゾンで、たけちゃん以外で(誰だこの声…!)と思うとだいたいむろたん。むろたんの声ってこんなにかっこいいのか…今まで気づかなくてごめんだよ。気づけてよかった。なにかの曲の最後のカットがむろたんで、その表情が絶妙すぎてドキドキした。今自分が映っているのがわかっていて、かつ1ミリも手を抜かずに“これしかない”表情をしていたのです。やりすぎないからちゃんと色気が乗る。

 

りなぷー(勝田里奈

さらーっとふわーっとこなしているように見えて決めるところは決めるし、自分の見せ場を絶対ハズさない勝田センパイ超かっこいい。

連日のリリイベラッシュで体力が持つか心配だったという話で、「皆さんもお疲れなんじゃないかなと……年齢も高いし」って笑顔で突き刺してきたのが最高でした。最終的に「皆さん元気そうでよかったですー」とふにゃふにゃ笑いながら締めていて、ほんとうにそう思ってくれてるのかな!?と思って笑った。…ああ、勝田さんの面白さがわたしの文章では伝わらない。勝田さんはMCでおそらく誰よりも笑いを取れる人だ。あのマイペースさ、自分を取り繕わない潔さとだからこそのかわいらしさ、大事にしよ!!!って誰目線だよと思いつつ。

 

タケちゃん(竹内朱莉

アンジュルムの推しメン、たけちゃん!たけちゃん~~~!!!!!

いや、竹内朱莉さん。まじでまじで天才だった……。

歌にダンスに煽りに、全方位に大活躍の大貢献。今のアンジュルムのパフォーマンス(特に歌)の要、ライブの要は間違いなくたけちゃん。たけちゃんが歌うと分かりやすくユニゾンに厚みが増すし、スッと一本芯が通ったように安定する。というのが生で聴くとほんとうによくわかるの。かっこいい曲もかわいい曲もお手の物だし、表現力がずば抜けてすごい。

あとやっぱりダンスが!というか動きの一つ一つがいちいち決まっていて!曲中の移動ですらかっこいいんだもの。キレキレのバッキバキだったり、しなやかで女性らしかったり、曲ごとの振り幅が大きくて目が離せない。

それにしても前半の派手派手な衣装、オーバーサイズのジャケットが踊ってる最中に何度もずり落ちて二の腕まで露わになるので、こちとら気が気じゃありませんでしたよ!でもそれをバサッと羽織る仕草までめちゃくちゃ絵になるわけですよ…朱莉ちゃん………。

他のメンバーと比べてというわけでは決してなく(そもそもたけちゃんばかり見ていたので比べられない)、あの怒涛のセトリで最後までパフォーマンスレベルが落ちないのもすごい。頼りになりすぎる。まじで要ですよ。

特に好きだったところは、

  • 「汗かいてカルナバル」の“今夜くらいは全部忘れて ハメを外してもイイよね?”での、カメラに向かってくしゃくしゃっとした笑顔!かわいいすぎる!
  • 「大器晩成」のサビ、下手側の前方エリアに向かって(声出てるね!)という感じで両手でサムズアップ。あの辺のオタクたちが心底羨ましかった。
  • 客席の熱気がすごい!という話から、「このツアーでいちばんの熱さですよ。…みんなすごいね?どっから声出てるの?」としみじみお褒めの言葉。な、なんて乗せ上手なの。そんな風に言われて嬉しくないオタクもやる気にならないオタクもいません。どんだけオタク心をくすぐってくるのだーーーーと身悶えしそうになった。

客席の雰囲気をよく見てる、よく見えてるんだなあ、とわかる場面がいっぱいあって、そういうところも大好きです。

オールラウンドプレイヤーでスキルの高さに惹かれてやまないけど、ルックスも好き。なんて愛くるしいのかと!超かわいい!最近はめきめき女性らしくなって素敵なお姉さんになっていて、それも良い。あと優しくてめちゃくちゃいい子。いや知らんけど。でも絶対そう!女の子としても人としても、とてもかわいらしい人だなあと思う。

しかしながら生たけちゃんがあまりに魅力的すぎたせいで、もう気軽にたけちゃんって呼べない……みたいな気持ちにもなった。親しみを込めてそう呼んでいたけど、あの高性能なパフォーマンスを見てしまった以上竹内さんもしくは竹内先生と呼びたいし、一方でかわいくて仕方がないから朱莉ちゃんとも呼びたい。ああ、困ったな。知らんがなですか、そうですか。

たけちゃんのバラードが好きだから、欲を言えば「忘れてあげる」が聴きたかったです。この曲ほんっとうに好きなんだけど、あんまりコンサートでやらなくないですか?もったいない!

 

かななん(中西香菜

綺麗で優しい(そしてときどき様子がおかしい笑)みんなのお姉さん、という印象そのまま、超~~綺麗だった。かななんのアルトボイス、かっこよくて艶があって大好きなの。あの魅力的な声質を活かす曲がもっともっと増えてほしいし、かななんメインの曲とか欲しい。

 

あやちょ(和田彩花

なんという美人さん!アンコールもぜんぶ終わってメンバーが順に退場して最後にあやちょが一礼してはけたんだけど、そのときの表情がそれはそれは美しくて息を飲んだし、女神じゃん…と思わず声が出てしまった……。パフォーマンス中でもそうじゃないときでも、その高潔な人柄が佇まいから滲み出ていて、ほんとうに美しい人だな、と思った。挨拶では、誰推しとか関係なくファンがみんなあやちょの言葉を聞き漏らすまいとしていて、あやちょの言葉をしっかり受け止めようとしていて、絶対的なリーダーたる所以を見た。

 

アンジュルム、なんてかっこいいアイドルなんだ。ますます好きになってしまった。

 

行く前は(グッズはいらないな、写真とかべつに興味ないしな…)と思っていたんだけど、やはり日付の入った写真は買っておこうかな、って。朱莉ちゃーん。

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ここまで読んでくれた方(いるのかな)、せっかくなので発売したばかりの新曲のMVでも見ていってください。

 


アンジュルム『泣けないぜ・・・共感詐欺』(ANGERME[I Can't Cry… The Fraud of Empathy])(Promotion Edit)

 


アンジュルム『Uraha=Lover』(ANGERME[Uraha=Lover])(Promotion Edit)

 


アンジュルム『君だけじゃないさ...friends(2018アコースティックVer.)』(ANGERME[It's not just you…friends])(Promotion Edit)

 

*1:モーニング娘。の9期メンバーで2015年に卒業。現在ダンス留学中。

*2:13期加入で興味が再燃しかけたけど、長くは続かなかった。

*3:相川さんは休業中だった。

*4:三、四が声質、五に歌唱力。