High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

清竜人 ツアー2018 夏

7年ぶりのシングル発売日から始まった今回のツアー、ほんとうにほんとうに楽しかったし、良いツアーだったな。古き良き日本の歌謡曲、オーセンティックな歌モノをテーマにした新曲とその音楽性に合わせて選曲された過去の楽曲とで構成されたセットリストも、デビュー以来初めてとなるMCも、ファンとして今このタイミングで観るにはあまりにもグッとくる要素が多すぎて、わたしは毎回たまらない気持ちで観ていた。予定していなかった名古屋にまで行ってしまったくらいのたまらなさ。なんていうか、竜人くんがその気ならこうしちゃおれん!みたいな気持ちになってしまって。信仰心厚めでお送りします。

 

MCでは、デビュー当時のことや過去の作品にまつわるエピソードをたくさん話してくれた。一見脈絡がなさそうに語られるこれらが、新旧織り交ぜたセットリストの中で聞くと懐かしさだけじゃないいろんな感情が呼び起こされて、感慨深いとはこのことかと。竜人くんがライブでMCをするのは「2009年のデビューから今までのトータルMC時間を、あの1日(ツアー初日)で超えたと思う」と自らネタにするくらい今までになかったことなんだけれど、ソロ活動再開、デビュー10年目、来年にはデビュー10周年、というタイミングでああやって昔の話を聞けるのはとても嬉しかった。

それこそ新曲のテーマでもある「温故知新」じゃなけれど……“今”の清竜人を見せつつ、これまでの歩みをしっかりと感じさせながら、またここから新しいことが始まるし、楽しいことがたくさん待っているんだろうなと思えた。そういう、大きな時間の流れを感じられるライブだった。はあ、エモい。エモいったらない。やっぱり竜人くんはセットリスト組むのもライブの構成もめちゃくちゃ上手い。上手すぎる!天才!もう昔からずっとそう思っているけれどまた思った。

 

ずっと竜人くんの音楽が好きで、ずっとずっと聴き続けてきてほんとうによかったなと思ったし、これから30代、40代と歳を重ねた竜人くんが作る音楽もその表現も、ますます楽しみになった。……っていうのを名古屋の握手会でいちばんに伝えたかったんだけれど、伝えられなかったのでここに書いておく。ライブが楽しすぎて、ライブの感想に終始してしまったんだよね…間違えたな……。

 

MCで話していたエピソード、大ネタ小ネタ問わずどれも最高だったんだけれど、特筆すべきはやっぱり「MUSIC SHOWの再演」かな。

「一公演しかできなくてもったいなかったから、いつか再演できたらいいなと思ってる」と言ってました。「野望としては、森光子さんの『放浪記』みたいに何年も続けていって……還暦であれやってたら最高だなって(笑)。毎年は無理でも4〜5年に一度とかね」だそうですよ(笑)。還暦のMUSIC SHOWは確かにめちゃくちゃやばそうで最高だな!観たい!

個人的には、一公演しかなかったのは一夜限りの狂騒っていう感じで、あれはあれでよかったなあと思うけど、観られるものならまた観たい。だってほんとうに楽しかったもん。で、もしいつかそんな機会があれば、「雨」は竜人くんと多部ちゃんの二人芝居形式にしてくれたら尚のこと最高なのですけど……いかがでしょうか。

 

 

 

【セットリスト/東京】

1.Love Letter

2.抱きしめたって、近過ぎて

3.素晴らしい

4.Morning Sun

5.それぞれそれぞれ

6.涙雨サヨ・ナラ

7.ぼくらはつながってるんだな

8.パパ&ママあいしてるよ!

9.馬鹿真面目

10.All My Life

11.痛いよ

12.よくやった

13.私は私と浮気をするのよ

14.平成の男

‐en.‐

15.TIME OVER

16.きみはディスティニーズガール

17.ホモ・サピエンスはうたを歌う

 

【セットリスト/名古屋・大阪】

1.Love Letter

2.抱きしめたって、近過ぎて

3.素晴らしい

4.Morning Sun

5.それぞれそれぞれ

6.涙雨サヨ・ナラ

7.ぼくらはつながってるんだな

8.LOVE&PEACE

9.馬鹿真面目

10.All My Life

11.痛いよ

12.よくやった

13.私は私と浮気をするのよ

14.平成の男

‐en.‐

15.TIME OVER

16.きみはディスティニーズガール

17.ホモ・サピエンスはうたを歌う