High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

GRAPEVINE tour2019@LIQUIDROOM

今年もGRAPEVINEの旅が始まったことを祝いたいと思う。

 

アルバム『ALL THE LIGHT』のリリースツアー初日に行ってきました。

 

デビュー20周年の記念ツアー(という名のリリースツアー)を経て、22年目に突入したバンドが、ここにきてこんなに瑞々しい、ライブをするのが楽しくて仕方がないみたいな演奏をするのか!と大いに感動していたら、同時にベテランの凄味をこれでもかと見せつけてきて、全方位抜かりなし。GRAPEVINEのライブはほんとうにすごい。

 

ファンこと歴戦の猛者たちからリクエストを募ったのかなと思うくらいツボな選曲かつ驚きの連続で、どうやってあのセットリスト決めたんだろう……すごすぎない……?どの曲も落としてほしくなくて、でもいつものように途中で変わるだろうし、確かにいろんなパターンで観てみたいし、ああどうしよう。

 

初日はだいたいいつもステージ上にも客席にも独特の緊張感があったものだけど、今回はそういうのは抑え目。それよりも期待感や高揚感が上回っている気がした。こと客席に限って言えば、田中さんがこのところのライブでよく言うような、

「寝る人は寝る、歌う人は歌う、踊る人は踊る!心をあっちこっちに飛ばしながら自分のいちばん気楽な状態で最後までゆっくりと楽しんでいってください」

を、かなり地で行っていたのではないかと(笑)

そうして心をあっちこっちに飛ばした(飛ばされた)結果、めちゃくちゃ楽しいな!というシンプルかつピュアな感動が残った。あの人たちはもしかしたら、バンドを転がしていく楽しさや喜びを今改めて思いきり味わっているのかもしれない。それが演奏にも表れているのかもしれない。そんなふうに思える場面に出くわした喜びで胸がいっぱいになった。

 

元号を跨ぐツアーではあるけど、特別なことは何も用意していません。ただただツアーをやる、そうして上半期が終わっていく、と。上半期はこれで勘弁してもらいたい!」

という田中さんのMC、勘弁もなにも、バインがアルバムを作ってツアーを回ってくれることがいちばん嬉しいんだよ。それをコンスタントに、20年以上も続けているすごさ。

6月末まで続くこのツアー、ここからまた楽曲の解釈や演奏がどんどん変化して進化していく様を、ゆっくりと、一回一回楽しみながら追いかけたい。

 

GRAPEVINEはつくづくいいバンドだなあ。

 

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初日打ち上げ。終始ゲラゲラ笑っていたような気がするけど、笑いすぎてなにを話したかもうほとんど覚えていない。お疲れさまでした。

 

次は浜松へ!

 

※セットリストを追記しました

 

 

【セットリスト】

1.こぼれる

2.Good bye my world

3.ジュブナイル

4.ミチバシリ

5.Asteroids

6.リトル・ガール・トリートメント

7.ポートレート

8.雪解け

9.弁天

10.Reason

11.Two

12.開花

13.夏の逆襲(morning light)

14.Era

15.God only knows

16.MISOGI

17.Let me in~おれがおれが~

18.This Town

19.すべてのありふれた光

20.Alright

‐en.‐

21.君を待つ間

22.棘に毒

23.Arma