High and dry

それが魔法というものなら 死ぬまで解けないかも

Permanents A ZIG/ZAG SHOW@恵比寿ザ・ガーデンホール

 

april7sg.hateblo.jp

 

春のマーパー祭りに続いて、冬のマーパー祭りを満喫。

グレーのジャケットとパンツのセットアップで出てきた田中さん、「師走の忙しい時期に集まっていただいてありがとうございます。そんな中でもゆったりできるような時間をお届けできればと思います。」と決めたかと思いきや、舌の根も乾かぬうちに「暇なんやな!」といつもの調子で言い放ち、からの、「今日は遠方から来ている人も多いと思うので、“遠くの君へ”という曲を。」とか言い出す…わずか1~2曲の間にこれだよ……なんかもうほんっとうにずるくないですか?今さらですか?そうですね……。

 

ずるいな~!と思いつつ、この日のパーマのライブはとても沁みたのだ。選曲もそうだし、季節柄もあると思うし。なので第一部でやたらと「もっとザワザワしていいんですよ。」「ロビーが酒くさいと聞きました。ならもっと酔っぱらい感を出せ!」と言われたけど、いや、こんな選曲しておいて!?と思ったし、いつもだいたいこんな感じじゃんか、と思ったし、こっちはこっちでめちゃくちゃ楽しんでいるのでどうぞお気になさらず!と言いたくてたまらなかった。なんだ、酔っぱらい感出せって(笑)

 

いさお氏「静かなのが好きなんじゃない?俺たちはすぐワーッとやっちゃうけど。」

田中さん「ああ、酔っぱらうとね。」

いさお氏「年甲斐もなく。だから(お客さんのほうが)正しい酔っぱらいなのかもよ。」

田中さん「そうか~、静かなのが好きなのか~」

 

いさおさんが喋るのも、こんな(いい意味で)どうでもいいやり取りが聞けるのもパーマならではで、楽しい。そして、田中さんは歌もギターもはちゃめちゃに上手いし、バインはいい曲ばっかりだし、このふたりのアレンジ力も素晴らしいな、という何十回目かの気付き。これもパーマのいいところ。

 

パーマのライブは季節の変わり目や年の瀬に観たいなと、そんなふうに思った。まあいつだって大歓迎だけれど。なんとなく不安定な気持ちや焦る気持ちがふっとゆるむような、包み込んでくれるような効果が、ある。と、思う。

 

田中さんはこの日が今年のライブ納めとのこと。いさおさんは「あともう何本か」だそう。むしろ年末に向けてここからさらに忙しいんじゃないのかな。売れっ子は大変だ。わたしはあとCDJを残すのみなので、ひとまずはこれでライブ納めということで。今年もGRAPEVINEのツアーがあって、パーマも観られて、よい一年でした。ありがとうバインちゃん。

 

 

【セットリスト】

第一部

1.それを魔法と呼ぶのなら

2.遠くの君へ

3.Girls Talk(Dave Edmunds)

4.棘に毒

5.Strangers(The Kinks)

6.それでも

7.小宇宙

8.Please Come Home for Christmas(Eagels)

 

第二部

9.雨のブルース(NICO Touches the Walls)

10.Any Major Dude Will Tell You(Steely Dan)

11.The Ballad of El Goodo(Big Star)

12.ふたり

13.Goodbye my world

14.スイマー

15.少年

16.La Cienega Just Smiled(Ryan Adams)

17.smalltown,superhero

‐en.‐

18.光について

19.風の歌