吉澤嘉代子さんは、ちゃんと曲を聴くのもライブを観るのも初めてだったんだけど、なにしろ曲がいいし声がいいし、それに初めてダウンロードで購入した曲が竜人くんの「痛いよ」だと言うし*1、それは好きになってしまうよ。突然ステージ上で内輪ノリでしかない茶番が始まったときはさすがにきっついな……と思ったけど。あれはどうしてもやりたいんだろうか。やりたいからやってるんだよな。うーーん。
「残ってる」はやっぱりいい曲だなあ。この日ライブでやっていた曲だけでもいろんな音楽性があって、すごくいろんなことができる人だと思うけど、この曲だけ何か一つ突き抜けてるというかいい意味で異質だった。数ある曲のなかで特に注目されて売れる曲には、やはりそれ相応の強度があるのだな、と。
さてさて、三週間ぶりの竜人くん。セットリストはこの間のツアーのものがベースになっていて、「LOVE&PEACE」が生き残っていたことに大歓喜。わたしは竜人くんのアルバムで「WORK」がいちばん好きだからとにかくいつだって「WORK」の曲が聴きたい。なんならセットリストの構成的に脈絡がなくたっていいから聴きたい(笑)
ところで今回の新曲群では、「涙雨サヨ・ナラ」と「TIME OVER」が特に好き。めちゃくちゃ好き。今のところね。「TIME OVER」はリズムが気持ちよすぎるし、「涙雨サヨ・ナラ」はメロディが美しい。ほんっとうに美しい。竜人くんは音楽性やビジュアルも含めた表現方法がこれだけ様々に変わっても、こんなに途方もなく美しいメロディの美しい曲を書いてくるところはずっと変わらなくてほんとうにもうどうしようもないわけ(何が)。
「次で最後の曲です。アンコールはありません!」からの、「次やる曲は新曲なんですけど。ここからがおもしろい話で、これ、デュエットソングなんです。…というわけでご登場いただきましょう」という呼び込みで吉澤さん再登場。
あー!だからこのツーマンなのか!
っていうかただのツーマンじゃなかったのか!やられた!なんなのもう!
いやいや、伏線の張り方と回収の鮮やかさがハンパないんですけど…なんなのもう…ずるい…………。
吉澤さん、竜人くんのグッズのうちわを持って登場。↓参考画像
2018年11月14日に清竜人さんとのデュエットソング「目が醒めるまで」がリリースされます!
— 吉澤嘉代子 (@yoshizawakayoko) 2018年8月26日
本日キネマ倶楽部にて初披露させていただきました。歌のなかでは昔の恋人という設定なのですが、お会いするのは二度目です。このうちわは初めてお会いした日にいただいたものです。 pic.twitter.com/9h6foAXNSG
竜人「初めてお会いしたときに差し上げたやつですね」
吉澤「そうです。あなたからの初めてのプレゼントです」
吉澤さんからサンプルCDをもらったお返しに自分のうちわをプレゼントしたそう。これお返しになってないですね、なんであげたんやろ、と笑う竜人くん。今さら?(笑)
隣に立っていても終始微妙な距離が空いていてぎこちなくて、しかもお互いにどこまで踏み込んでいいんだろう…と探りながら喋っているのが明白で、こっちが緊張するわっていう。でもいざ歌うとなると、目を合わせた瞬間ふたりとも一気に入り込むからさすがだなあと思った。ちょっとゾクッとしてしまった、美しくて。
なんというかしみじみといい曲だったな……このふたりだったら、たとえば主メロとハモが複雑に入れ替わったりするような曲とか聴いてみたいなと勝手に想像していたけど、意外にもけっこうシンプルな展開の曲。とはいえメロディも歌詞もまるっきり飛んでしまった。早くまた聴きたいな。
そして!竜人くん、秋にまたワンマンやるってよー!
「下半期ヒマだからバイトでもしようかな」とかやっぱり嘘だった。働く気満々だった。
しかもひさびさのバンドセットだよ!超うれしい!!!!
竜人くんもギター弾くかな?弾いてほしいな。ギター弾いてる姿もピアノ弾いてる姿もハンドマイクでしっとり歌いあげる姿もがっつり歌い踊る姿も、結局なんでも好きなんだけど、ギター弾いてるところは久しく見てないから見たい。単純に。
今年に入ってからの竜人くんは新旧織り交ぜたセットリストでライブをしていて、おそらくこのワンマンもそういう感じになると予想していて。“今”の清竜人を知るにもこれまでの遍歴を辿るにもすごくちょうどいいというか、現在・過去含めて一度でも興味を持ってくれた人が初めてライブを観るには今すごくいいタイミングだと思うから、そんな人たちにぜひ観てほしいなあ。
【セットリスト】
1.Love Letter
2.TIME OVER
3.抱きしめたって、近過ぎて
4.All My Life
5.痛いよ
6.馬鹿真面目
7.私は私と浮気をするのよ
8.涙雨サヨ・ナラ
9.きみはディスティニーズガール
10.LOVE&PEACE
11.平成の男
12.目が醒めるまで(with吉澤嘉代子)
*1:「痛いよ」はCD発売前に先行配信があって、待ち切れなくてダウンロードしたと仰っていた。